タクシーはなかなか利用しないからどうやって運賃が決まっているのかわからないという方、タクシーを電話で呼んだら最初から料金が初乗り運賃にいくらか上乗せになっている、または初乗り1.5kmまでは一律運賃のはずなのに乗ってすぐ加算されたと感じてしまう方もいるかもしれません。
今回はタクシーの運賃はどうやって決まるのか、迎車のシステムや料金シミュレーションはどうやって見ていけば良いのか、またタクシーの車両の安全面はどうなっているのかを見ていきます。
どのような方法でタクシーの料金検索をすれば良いのか
電車運賃の検索等は今では当たり前のように行われていますが、タクシーの料金検索も同様に多数存在します。
深夜割増料金、有料道路の利用等も含めた料金検索が可能であり、より精度の高い検索が可能になっています。
タクシー料金のシミュレーション方法としては、「タクシー 料金検索」で検索し、検索結果から出たサイトに乗車場所と降車場所を入力し、深夜割増なのか、有料道路を利用するのか等のチェックをするだけで簡単におおよその金額と所要時間、どのルートで目的地まで向かうのかがわかります。
ただし、あくまでも目安であり道路の混雑状況や信号の有無等での料金の変動はあります。
タクシーの初乗り料金とそれ以降の加算料金はどうなっているのか
タクシーの初乗り料金は地域により差が出ます。タクシー会社にもよりますが、例として東京23区では1052mまでは410円、秋田県では730円、長崎県では510円等、都心になれば初乗り料金が高くなるという訳ではなく地域により多様です。
追加料金に関しても東京23区を例にとれば初乗り料金を超えての乗車では時速10km以上での走行時において距離制での運賃換算で237m毎に80円、それ以下の時速で走行中であれば時間距離併用運賃が適用され1分30秒毎に80円が加算されます。
神奈川県横浜市では初乗り運賃2kmまでは730円で距離制運賃は293m毎に90円、時間距離併用運賃は1分45秒毎に90円となっており、首都圏でも料金は様々です。
また、深夜においての料金は22時~翌5時までの間で2割増し料金設定がされています。その他遠距離割引として9000円を超える金額であれば1割引、障碍者であれば1割引となる場合があります。
タクシーを呼ぶ時の料金システムとは
通常運賃の場合、初乗り運賃1.5km410円のタクシーを迎車地から1km離れた場所から呼ぶ場合、初乗り運賃に含まれる1km分は迎車中に消費したことになり、乗車後残りの0.5kmを走行した時点で追加運賃が加算されるというシステムです。
迎車地から2km離れた位置のタクシーを呼ぶ場合、1,5kmまでは初乗り運賃で以降は追加運賃がかかります。ただし迎車料金の上限に達した場合は増えません。
初乗距離短縮運賃という近距離の利用者向けの運賃を設定している場合、初乗り運賃も205円、追加運賃も通常運賃の約半分となりますが、初乗りで乗車可能な距離も半分、追加運賃の走行可能な距離も半分になります。1.5kmを超えた走行をした場合は通常運賃に移行するシステムです。この場合の迎車では、迎車地から1km離れた位置のタクシーを呼ぶ場合0.75kmまでは初乗り運賃で、0.25km分は初乗距離短縮運賃での追加運賃が加算されます。
迎車地から2km離れた位置のタクシーを呼ぶ場合、1kmまでは上記と同様ですが1.5kmまでは初乗距離短縮運賃が適用され、以降通常運賃が適用されます。これも迎車上限に達した場合は増えません。
現在では料金を迎車地に関係なく一律料金に設定している場合や、迎車無料で行っている会社もありますが、地域によってはスリップ制を導入していることがあります。
例えば東京駅から新宿駅までの利用(深夜料金なし、有料道路を利用しない)で検索してみると、約2660円~2890円になります。これは距離制での計算であるので、時間帯による道路の混雑で10km以下の走行が続き、時間距離併用運賃が適用される時間が長くなればシミュレーション料金よりは高くなっていく可能性があります。
タクシーの車両の安全性はどの程度なのか
タクシー会社の車検は自家用車の車検よりも走行距離が長くなることが見込まれるため、車検の期間が短くなります。
自家用車の普通・小型であれば初回3年、2回目以降2年となりますが、タクシーの車両は自動車車検証の有効期間における運送事業用の旅客として分類され検査は初回から有効期間1年、以降も毎年車検となっており安全性を考慮されています。
その他にも個人タクシーであれば車検と車検の間で3か月に1度点検を義務付けられており、安全面での徹底がなされています。
まとめ
このようにタクシー料金を検索し、ルートを把握しておくことで混雑が予想されるルートであれば時間距離併用運賃が適用され、シミュレーションの料金より高くなる可能性があると予想出来るので、ルートを変更してお得にタクシーに乗車することも可能かもしれません。
また、タクシーを呼ぶ時も迎車料金は一律料金なのか、スリップ制なのかを理解しておくことで料金の予想がしやすくなっていきます。