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ヨガを行っていくと、様々なヨガのタイプに出会うと思います。
ヨガスタジオなどに通っている方はヨガをアーサナのイメージが強いですが、実は他にもヨガがあります。今回はバクティヨガについてまとめてみました。
ヨガ哲学要素も入ってくるので少し難しい部分もあるかもしれませんが、何かの気づきになればうれしいです♪
ヨーガの種類
ヨガといっても実はとても広く、大きく4種にわけられます。
私たちが行っているアーサナメインのヨガもこの4種から派生したものになります。
●ジニャーナヨーガ・・・知識のヨガといわれており、カルマヨーガとバクティヨーガができている前提で正しい知識を得ることでヨガを極めていくもの。経典を読んだり先生から教わることが必要とされています。
●バクティヨガ・・・信仰のヨガといわれており、目の前のことに感謝し続ける愛をもって接していくヨガです。良いときは簡単に行えますが、悪いときは難しいものです。実践をしていくと良い人とつながっていき、豊かなになるとされています。
●ラージャヨガ・・・統合的ヨガといわれており、身体・心・精神すべてからのアプローチしていくヨガです。身体へのアプローチからハタヨガが生まれたとされています。
現在の私たちが行っているアーサナは、このラージャヨガから派生したものになります。
聞きなれないヨガばかりの方も多かったかと思いますが、
アーサナを行う以外のヨガがあるということも知ってもらえればと思います。
カルマヨーガ、ジニャーナヨーガ、バクティヨガは「バガヴァットギータ」という経典に
書かれていて、ラージャヨーガは「ヨーガスートラ」という経典に書かれています。
バクティヨガは何するの?
結論から言うと、「見返りを求めない愛で、神と関係を築く」と言えます。
なんだか怪しい表現になってしまいましたが、別に人間関係を絶って山奥へこもって、、、ということではないのでご安心を。
はじめは何のことかわからないと思いますが、行っていくと徐々に「こういうことか」
とわかってくるのがこのヨガの面白いところです。実践していくことで良い人たちと豊になっていくことを目指します。
バクティヨガでは、私たちは魂の次元でクリシュナと呼ばれる神様とつながっていると考えられています。
クリシュナはこの世界のすべてを創造した神様で、エネルギーの根源とされています。
私たちはこのエネルギーとつながっていて、私たちもこのエネルギーを使っていけるけども、そもそも繋がっていることを忘れてしまっているので様々な苦しみや悲しみに振り回されてしまったり、各々が自己防衛のために武装したエゴでおおわれている状態とされています。
行いたいのは、このエゴ(心の垢のようなもの)を少しづつ落としていき純粋で素直な心に近づけていくこと。そうすると不思議と「見返りを求めない愛」を提供できるようになったり、感謝、やさしさ、愛情などを養われていき、神とつながっていたことを思い出していきます。もちろん、人によって背景や経験などが違うので、それぞれのペースでそれを行います。
さらに具体的に、どのようなことを行っていくのか見ていきましょう。
マントラを唱える
マハマントラという強力なマントラ(インドのお経のようなもの。言霊)は不思議な力があり、私たちの思考パターンを崩し、神とつながっていることを思い出していく手助けをしてくれます。
実際に私はこのマハマントラを聞いたとき、涙が止まらなく出ることがあって、疑問に思ったことがありました。今思えば心が洗われていたようだな、感じています。
不思議と自分がこだわっていたことが、他の人からはおせっかいであったりやりすぎであったり、孤立していたことも客観視できるようになっていきました。
エゴにおおわれているときは、孤立しているという事実は見て見ぬふりをして、でもこの考え方が正しいんだから!と意固地になっていたということにも気が付いていきます。
そんなマントラを唱える会が、「キールターン」と呼ばれるものです。
お経というと堅苦しく感じるかもしれませんが、多くはメロディに乗せているので歌のように気軽に歌えます。
【マハマントラ】
ハレークリシュナ ハレークリシュナ
クリシュナ クリシュナ ハレー ハレー
ハレーラーマ ハレーラーマ
ラーマ ラーマ ハレー ハレー
アーサナの練習
ヨーガのアーサナは私たちの身体に必要な筋肉や柔軟性を養ってくれるだけではなく、何よりも硬くおおわれたエゴに気づいていく、重要な作業です。
例えば、アーサナの完成形にこだわると、本来は骨盤を使って前屈を行うのが身体として正しい動きであるのに対して、肩の力で前屈を深めてできた気になっていたりと、自分が正しいと思っていることが、実は間違っている、見当違いであるということは往々にして身体が気づかせてくれます。
また、心や意識の部分でも同じように気づきがあります。
アーサナの完成形にこだわりすぎることは、意識が未来を見ている可能性があります。
今、自分はどこまでできるのか?意識を「今」へ向けていく、そうすることで自然と意識は自分へ向いていきます。自分へ向くと他人と比較しなくても良くなり、様々な比較競争から離れた状態でいることができます。追い込み癖なども緩まっていくことでしょう。
経典バガヴァットギータの勉強
「バガヴァットギータ」は日本語訳も出てますので、本として購入も可能です。
この本は聖書の次に売れている本であり、ヒンドゥー教の聖典にもなっています。
昔のインドには現在のカースト制とは異なりますが、階級がありました。
祭事行う人やお坊さん、政治家、軍人、商人、農業などは上流階級とされ、ヴェーダを学ぶ権利がありました。ヴェーダにのっとって生き、自分のエゴ中心ではなく義務を果たすために行いをするような慣例になっていました。労働者はそもそもヴェーダを学ぶことすらできなかったのです。
ところが、戦争や苦しみからの救いを求める人があふれ、バガヴァットギータは階級にかかわらず、一般的な人に対してもわかりやすい表現で教えを説いた経典になります。
神への信仰のヨガでもありますので、宗教のように感じる方が多いかもしれませんが、先入観をもって読まないというのは、とってももったいのないことです。
一度先入観をそっと置いておいて、学んでみてほしいものです。
正当な継承を引き継いでいる師から教えてもらうのがよいとされています。
ヨガを深めていくと、純粋さが高まり、バガヴァットギータにたどり着く人が多く、弟子の準備ができると師が現れるというのは、有名な話でもあります、練習を続けましょう。
バクティヨガを深めるメリットは?
どんな人がバクティヨガに向いているの?
情緒的傾向が強い人が選びやすいとされていますが、実はどんな人も受け入れてくれるのがバクティヨガの特徴でもあり、別名愛のヨガともいわれています。すべての人に学んでほしいヨガになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?バクティヨガはどんなヨガでも最終的にたどりついていく、究極でもあります。日本人には抵抗のある神など出てきますが、あまり気にせず是非体験してみることをお勧めします。
味わい深く優しい愛につつまれて、満たされていく感覚を味わっていただけることと思います。
今回ご紹介したのは、自身の経験をもとにピックアップしたもので、本来は時間をかけて実践をしていくことで、体得していくものです。
是非興味のある方はお近くでバクティヨガを実践しているクラスに参加してみてはいかがでしょうか?