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こんにちはヨガインストラクターのMIZUHOです。
最近はヨガと言ってもスタイルが色々ありますね。
一般的にアーサナを主に練習するものは大概ハタヨガの傘下に入るのですが、今回は多くのヨガスタイルの根源となっている伝統的なヨガをご紹介したいと思います。
伝統、クンダリーニヨガとは
クンダリーニとはサンスクリット後でコイル状の、螺旋の、という意味があります。
脊椎の一番した、尾骨のあたりに通常は眠っている、もしくはとても静かな状態で目覚めているのがクンダリーニエネルギーであると言われています。
クンダリーニヨガとは一言で言うとこのエネルギーを活性化して上昇させるのが目的のヨガです。
呼吸法、アーサナ、マントラ、瞑想全ての練習が含まれています。
これをラジャヨガの一種、と言う学者さんもいれば、ラジャヨガは瞑想に重きを置くのでクンダリーニヨガこそが一番深いヨガスタイルだと言う学者さんもいるようです。
クンダリーニエネルギー
チャクラ、と言うと馴染みの深い方が増えているかと思います。
クンダリーニエネルギーはチャクラとも非常に深い関わりがあります!
7つのメインチャクラのうち、一番下のルートチャクラ、ムーラダーラチャクラが通常クンダリーニエネルギーが眠っている、と言われる場所です。
このエネルギーを目覚めさせ、クラウンチャクラにむけて上昇させていくのがクンダリーニエネルギーの活性化、と言うことになります。
どうやってこのエネルギーを上昇させていくのでしょう?
私たちのエネルギーには主に3つの通り道があります。
シュシュムナー:メインの気道で中心に位置する
イダ:左側に位置する
ピンガラ:右側に位置する
このエネルギーの通り道のことをナディ(経路)と呼びます。
この、シュシュムナー、イダ、ピンガラに関しては驚くほど様々な記述があるのでどれが本当なの?と混乱する方もいるかもしれません。
何せインドやチベットなど古来から伝わっている情報たちは内容にばらつきがあります。
これは共通の文字がない時代から来ているものであるのと、解釈がヨギーによって、学者にとって、人によって異なることも多いからです。
ここでは簡単にクンダリーニヨガとの関わりで話しておきますね。
クンダリーニエネルギーは尾骨のあたり、ムーラダーラチャクラに眠っている蛇に例えられることが多いのですが、この蛇を目覚めさせるとシュシュムナーの周りを螺旋を描くように上昇する、と言われています。
シュシュムナーを取り巻くように、尾骨の左側から左の鼻腔に走るのがイダ、反対に右側に走るのがピンガラです。
左側にあるイダが副交感神経を、右側にあるピンガラが交感神経を司ると言われています。
(一説にはこのイダとピンガラのナディをバランスよくクンダリーニが上がっていくのが正解だ、というのもあり、片側だけで上昇すると不具合が出るのだそうです。)
さて、クンダリーニヨガはこのエネルギーを活性化させるのが目的。
と言うことはこのシュシュムナーを刺激する動きがメインとなります。
アーサナであれば脊椎を柔らかく動かす動き、背骨を中心として体をぐるぐる回すような動き、呼吸であればダーガ呼吸(3部式呼吸と言って腹部、中心、そして胸部全てを使う呼吸法)や火の呼吸、マントラで深いところからエネルギーを創る、そう言った練習が繰り返し行われます。
クンダリーニヨガの効果
クンダリーニヨガはエネルギーを目覚めさせるヨガ、と言うのはわかりました。
では実際どう言う効果があるのか?
身体的なことで見れば代謝が上がります。
冷え性や肩こりの方、便秘症の方などはもちろんほとんどヨガスタイルで解消されますがクンダリーニヨガでは無理な激しいアーサナを取ることがなく代謝の改善が行われます。
脊椎が柔軟になることにより全身の循環が良くなります。
神経系に働きかけるため自律神経を整えられます。
精神的なことで見ると、深い“気づき”が訪れます。
クンダリーニヨガの本来の目的はここにあると言えます。
クンダリーニエネルギーの活性化によりチャクラや経路を刺激し、自分の持つエネルギーからそれを取り巻くエネルギーとの交信、それぞれの肉体を超えて覚醒する、と言われます。
こう聞くと非常に難しく聞こえますが、簡単に言うと比較的取り組みやすいアーサナの動きから始まり、呼吸やマントラの練習にも重みを置くことでより自分の内側と向き合う時間ができ、今まで気づいていなかった本来の自分に気づくことができる、と言うことです。
クンダリーニヨガの注意点
ではこのヨガに向き不向きはあるのでしょうか?
禁忌事項や注意点は?
中にはクンダリーニエネルギーの覚醒が非常に危険である、と書いている方も実はいます。
クンダリーニエネルギーというのはとても強力であり、正しい形で導かないと身体的精神的苦痛を伴う、というのです。
現れる可能性がある不快症状というものに、下記のような症状が挙げられます。
―腹痛
―頭痛
―発熱
ー脊椎の痛み
―神経系の症状
これはエネルギーが覚醒したものの、きちんと上昇できないために起こる症状だと言われています。
熱が、出口を失って溜まっている状態、という感じです。
腹部の不快な症状や頭痛などは、呼吸の練習になれるまで実際感じる方はいるかと思いますが、これはエネルギーと、酸素が急激に脳にいくためでもあり怖がることはありません。
一時的なものですし、きちんとした指導者と練習していれば急激に強い呼吸法をやらせることもないはずです。
また脊椎の痛みや神経系異常なども通常の手順を踏んでアーサナで体を準備し、徐々に深い練習に入っていけば滅多に起こるものではありません。
独学でいきなりクンダリーニヨガを極めることは非常に難しいので、やはり指導者について少しずつ学ぶことをお勧めします!
クンダリーニヨガをやってみよう!
いきなり1時間瞑想をしなさい、と言われてできる方は少ないですよね。(少なくとも私には無理でした笑)
クンダリーニヨガは難しい!と思われがちですが、実は初心者でも、運動が苦手な方でも無理なくトライできるヨガの一つです。
いきなりマントラをマスターしよう、とか、瞑想で悟りを開こう、ではなく、まずはクンダリーニエネルギーを開くためのアーサナから入りましょう!
自宅で簡単にできるクンダリーニエネルギーを刺激するエクササイズ
⦁座った姿勢で行う
―楽な姿勢で両方の坐骨をしっかり安定させて座ります。
―背骨を中心に感じながら上半身を時計回り(左から右)にゆっくりと開戦させます。
⦁四つん這いで行う
―キャット&カウのアーサナで脊椎を柔らかくします。
―四つん這いの状態で上半身を左から右に回旋させます。
⦁仰向けで行う
―仰向けでまずは背骨を全て地面に感じます。
―ゆっくり尾骨から持ち上げ、腹部、胸を開いていきます。
―逆に胸から腹部、尾骨の順番に下ろします。
他にも自宅でできる手頃なヨガ的ストレッチはたくさんあります!
呼吸法やマントラ、瞑想はオンラインで見ながら練習することも可能ですが、ヨガ未経験の方は指導者のもとで行うことをお勧めします。
まとめ
最近はヨガのスタイルも多々で自分にはどんなヨガがあっているのか?と迷われる方も多いかと思いますが、クンダリーニのような伝統的なヨガは初心者でも、持病のある方、また年齢にもかかわらず学んでいただけるヨガです。
またヨガを長年やってきたけれどエクササイズとしてのヨガだけではなく、もう一歩深めてみたいと思われている方や基本的な気力体力を見直したいという方にも非常にお勧めのヨガです。
本来の自分と向き合うというのは時に苦しい時もありますが、その先にある開放感は素晴らしい物があります。
ぜひお試しください!